コンドーFRP工業株式会社

空調機用ドレントラップとは

空調機用ドレントラップの必要性

空調機用ドレントラップの必要性
※建築物における排水その他の配管設備の設置及び構造は国土交通省告示第243号に準じてください。

汚染空気や害虫、
臭気の逆流の防止のため

トラップがないと、空調機のドレン管を通じて、汚染空気や害虫、臭気の逆流の恐れがあり、居室内の衛生環境が保てなくなります。

調和空気の損失防止のため

マイナス(負)圧の空調機の場合

  • ドレントラップを設置しなかった場合、送風機能力の高い大型空調機ではドレン管から逆流してくる空気によって排水がスムーズに排出できずに 漏水事故が発生する恐れがあります。
  • ドレン管からフィルターを介さない空気や二次側の汚染空気を吸い込んでしまいます。

プラス(正)圧の空調機の場合

  • ドレントラップを設置しなかった場合、送風機能力の高い大型空調機では排出する空気によりドレン管でつながっている他の機器の排水を阻害する恐れがあります。
  • ドレン管から調和空気を排出してしまい、調和空気のロスに繋がります。

ドレン管を通じた居室間に
おける空気移動の防止

C・トラップは、大規模病院における実験で実証されているようにドレン管を通じた空気移動の防止に効果的なため、安心してご使用いただけます。

フロートボール式ドレントラップとは?

一般的な洗面などの排水とは異なり、空調機のドレン排水は、夏季の冷房運転時しか発生しません。そのため、夏季以外ではトラップ内の封水の蒸発等により、Uトラップなどでは、封水切れが発生しトラップ機能を果たさなくなります。この封水切れにより、汚染空気などが逆流することで、衛生的な室内空間を維持できなくなります。

当社のフロートボール式ドレントラップA・トラップ、C・トラップは、ドレン排水流入時は排水を封水として利用し、排水が流入しないために封水が形成できなくても、特殊フロートボールが汚染空気の逆流を防止するため、年中を通して衛生的な室内空間を維持することができます。

※本製品は気体及び液体を完全に防止することはできません。

水の流れ
空気の流れ

近年の新型コロナウイルスの流行で空気調和・衛生工学会より、「新型コロナウイルス感染対策としての空調設備を中心とした設備の運用について」が提言されており汚染空気の拡散を防止する対策として、室内ユニットのドレン管に気流の逆流防止弁を設けることが有効であることが述べられています。

空調機用ドレントラップに求められること

  • 封水切れによる
    臭気の侵入の防止性能

    弊社のフロートボール式トラップでは、封水切れでも特殊フロートボールが機能することにより、封水切れの問題を解決した製品となっております。

  • メンテナンスのし易さ

    C・トラップは筐体が透明のため、中身の確認も容易にでき、メンテナンスも容易にできる製品です。さらに、A・トラップ、C・トラップのどちらもメンテナンスのためのシールを付属しております。

  • シンプルで
    トラブルが少ない構造

    空調機のドレントラップが正常に作動していなければ、ドレンパンからの漏水など重要な事故の原因となります。そのため、ドレントラップは清掃の容易性も求められます。

国交省仕様と空調機用ドレントラップ

封水切れの問題を解決した弊社のフロートボール式トラップは、
機械設備工事監理指針(通称:国交省仕様)にも掲載されております。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版

国土交通省大臣官房官庁営繕部監修

令和7年版

国土交通省機械設備工事標準仕様

第2編 共通工事
第2章 配管工事
第4節 配管施工の一般事項
2.4.8 排水及び通気配管

(6)ユニット形空気調和機、コンパクト形空気調和機、パッケージ形空気調和機、マルチパッケージ形空気調和機及びガスエンジンヒートポンプ式空気調和機のドレン管には、送風機の全静圧以上の落差をとった空調機用トラップを設けるものとし、空調機用トラップの形式は特記による。

P.49

コンドーFRP工業(株)仕様

左記の通り

機械設備工事監理指針 令和4年版

国土交通省大臣官房官庁営繕部監修

令和4年版

機械設備工事管理指針

第2編 共通工事
第2章 配管工事
第4節 配管施工の一般事項
2.4.8 排水及び通気配管

(b)施工の確認は、2.4.1(一般事項)の(k)によるほか、次による

(2)ユニット形空気調和機、コンパクト形空気調和機、パッケージ形空気調和機、マルチパッケージ形空気調和機及びガスエンジンヒートポンプ式空気調和機のドレン用排水管には、表2.4.2の図に示すように送風機の全静圧以上の落差を取り空調機用トラップを設ける。ここで、落差とは、封水が切れない深さを確保することで逆流しないための水深を意味する。トラップの形式は特記によるが、基本的な性能として、防臭、小動物や昆虫等の侵入防止、渇水時の注水復帰、保守・点検・清掃の容易性、施工の容易性等が要求される。・・・

(3)【参考】封水が切れても、内臓された球により汚染空気の逆流を防止する形式のトラップ(フロートボール式)の例を、図2.4.16(a)に示す。・・・なお、採用は特記による。

(イ)配管組込型

(イ)配管組込型

(ロ)床置き型

(ロ)床置き型

図2.4.10 フロートボール式空気調和機トラップの例
(a)フロートボール式空調機用トラップ

P.214〜216

コンドーFRP工業(株)仕様

(イ)配管組込型
  → C・トラップ該当
(ロ)床置き型
  → A・トラップ該当

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