中・大型空調機用ドレントラップA・トラップの選び方
空調機用ドレントラップの選定に際しては、対象となる空調機(エアハン/外調機)の構造により吸込型(マイナス(負)圧)と押込型(プラス(正)圧)を使い分ける必要があります。

ドレン口静圧がマイナス(負)圧の空調機(エアハン/外調機)
S型・SW型マイナス(負)圧
空調機運転中はドレン排出口(コイル、ドレンパンのある場所)がマイナス圧になるためドレン管から二次側の汚染空気を吸い込んでしまいます。ドレン管にドレントラップを設置して汚染空気や害虫の侵入を防止します。
※ドレントラップを設置しなかった場合、送風機能力の高い大型空調機ではドレン管から逆流してくる空気によって排水がスムーズに排出できずに漏水事故が発生する恐れがあります。
選定フロー
結露対策
結露対策が不要の場合はS型(マイナス(負)圧)、
必要な場合はSW型(マイナス(負)圧 保温型)・S-SW型(マイナス(負)圧 保温型ステンレス仕様)を選びます。
接続口径
ドレン管口径に合わせ、3種類(32A・40A・50A)の接続口径をご用意しています。
※ステンレス製は接続口径(40A・50A)のみとなります。
特注品
透明蓋、耐候性透明蓋、耐熱仕様、水抜き管接続口付をご用意しています。詳しくはこちらをご確認ください。
ドレン口静圧の求め方
ドレン口静圧 =
空調機の機内静圧 + (機外静圧÷2)
または
ドレン口静圧 =
空調機(ファン)の全静圧 − (機外静圧÷2)
設置方法
ドレン口静圧以上の落差を確保し、S型の場合は75㎜、SW型の場合は85㎜加算し、設置してください。
落差の算出例(SW型)全静圧1250Pa機外静圧500Paの場合
落差h(㎜) ≧ ドレン口静圧(マイナス(負)圧)(Pa) ÷ 9.8 + 加算(㎜)
188≧(1250-500÷2)÷9.8+85
∴落差は188㎜以上必要
ドレン口静圧がプラス(正)圧の空調機(エアハン/外調機)
P型・PW型プラス(正)圧
空調機運転中ドレン排出口(コイル、ドレンパンのある場所)がプラス圧になるためドレン管から空調エネルギーを排出してしまいます。 運転停止時にはドレン管を通して汚染空気の逆流や害虫の侵入が発生します。ドレン管にドレントラップを設置して空調エネルギーロスを防ぎ、省エネにつながるとともに、汚染空気や害虫の侵入を防止します。
※ドレントラップを設置しなかった場合、送風機能力の高い大型空調機では排出する空気によりドレン管でつながっている他の機器の排水を阻害する恐れがあります。
A・トラップP型及びPW型はフロートボール式ではありません。空調機の運転開始時及び封水の減水時に水を補給する必要があります。A・トラップP型及びPW型は+1450Paまで対応可能です。+1450Pa以上は高静圧用ドレントラップにて対応しています。
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選定フロー
結露対策
結露対策が不要の場合はP型(プラス(正)圧)、
必要な場合はPW型(プラス(正)圧 保温型)・S-PW型(プラス(正)圧 保温型ステンレス仕様)を選びます。
接続口径
ドレン管口径に合わせ、3種類(32A・40A・50A)の接続口径をご用意しています。
※ステンレス製は接続口径(40A・50A)のみとなります。
特注品
透明蓋、耐候性透明蓋、耐熱仕様、水抜き管接続口付をご用意しています。詳しくはこちらをご確認ください。
設置方法
空調機の運転開始時には、必ず本体内の流出側部品頂部まで、水を入れてください。水を入れることにより、封水を形成し、空気の流出を阻止します。